兵庫行脚番外編!神戸ゴルフ倶楽部へ!(その4)

長期に渡りお届けしてきた神戸ゴルフ倶楽部ラウンドレポートも最終話!
日本最古のゴルフ場、最後の最後まで堪能していきたいと思います。



楽しかった前半のラウンドを終え、
グルーム氏所有のゴルフクラブを興味深そうに眺める社長。



ご覧の通り…



ヘッド部分は錆だらけになってしまっていますが、
現在のクラブとどれだけ形状が違うのかはよくわかります。
こちらはロフトが立っているのでロングアイアンのように見えますね。



そしてこちらは…ウェッジ?
サンドウェッジが生まれたのは1930年頃なので、
グルーム氏の没年(1918年)を考えるとピッチングウェッジでしょうか。
クラシッククラブに造詣の深い方に詳しく聞いてみたいところですね。



グリップ部分は革巻きです。そしてもちろんシャフトは木でできています。
(ヒッコリーかどうかまではさすがにわかりませんでした)

以前BSで放送されていた「世界ゴルフの旅 〜スコットランド〜」で、
マッセルバラ・ゴルフクラブのお偉いさんがこのようなクラブで
ラウンドしているのを見たことがあります(もちろん余興です)。
こんなクラブでラウンドできたら面白いだろうな〜と思う反面、
「壊したらどうしよう」と気になってラウンドできなさそうな気もしますね。



ちなみにコーヒーと紅茶はセルフサービス。
人が少なく静かだからでしょうか、とてものんびり。



食堂には開場当初の写真が沢山展示されています。
この写真は日本初のキャディ競技で優勝した「横田 留吉」。
当時キャディは全て少年で、彼はこの時14歳。
10ホール回ってスコアは50だったらしいですから、相当の腕前ですね。
その後彼は何度か同競技で優勝を果たすのですが、
以後の行方はようとして知れないそうです。



そしてこちらは1909年の写真。
神戸ゴルフ倶楽部のある六甲山は標高が高いため、
当時の技術ではなかなか芝が育たなかったそうです。

なので芝育成の技術が発達し、1933年に全面芝のグリーンに切り替わるまでは、
押し固めた土の上に薄く砂を敷いた「サンドグリーン」を採用していたのだとか。
フェアウェイよりもグリーンが低い位置にあったため、
「ナイスオン」ではなく「ナイスイン」と言っていたそうです。
(詳しくはこちらのサイトをどうぞ)
一体どんな感触だったのか、今となっては想像するしかありません。



さて、ゴルフのお勉強はこの辺にしてお楽しみの昼食タイム。
予想外の好天の中10ホールも歩いたのでお腹はペコペコです。







こちらは管理人の注文したカツカレー。
憧れのクラブでの昼食という色眼鏡を抜きにしても美味しいカレーでしたよ。



そしてこちらが社長の頼んだ…タンシチューだったかな?
管理人も無理を言って少し頂いちゃったんですが、文句無しに美味い!!
なるほど、食事のためだけに来られる会員さんがいるのも頷けます。



もちろん社長も写真をパチリ。
この後社長は猛然とシチューをたいらげていました。



皆さんもお腹が空いていたのか、あっという間に食事終了。
クラブハウスを少し見学して、後半のスタートに備えます。



念願のクラブでプレーできて最高ににこやかな社長。



インコースを示す看板…



のすぐ近くでMさんもウォームアップ中。
さぁ、後半も頑張りますか!





というわけで11番ホール「Doctor's nob」からスタート。
山越えでグリーンは全く見えないため、
目印となるポールに向かって打っていきます。

神戸ゴルフ倶楽部の公式サイトいわく
「第1回全英OPが行われたプレストウィックの5番ホール同様、
 まったくグリーンの見えないパー3」
とのこと。



ちなみに「Doctor's nob」とは「医者の頭」という意味。
この「医者」は初代プレジデントの「Dr.T.C.Thornicraft」医師を指すそうです。



もしよろしければ公式サイトの写真もぜひご覧下さい。
目印が無ければ、どこに打っていいかまったくわかりません。



ブラインドのホール、個人的には大好きです。
その場に行ってボールが見つかるまでドキドキワクワクしますよね。



このポールがティショットの目印。
それにしても凄まじい傾斜ですね。
パー3のティショット直後に撮った写真とは思えません。



これまた強烈なホールだったので、動画を撮影してみました。
う〜ん、このホールはまたプレーしてみたいです。





さて、12番ホールは「Long Valley」。
その名が示すとおり谷間に向かって打ち下ろしていき、
2打目で打ち上げていくパー4のホールです。



え〜と…このホール、管理人は「12」を叩きました。
よって写真が全っ然ありません!スミマセン!!
ギブアップスコアですよ…ほんと同伴プレイヤーの皆さんに申し訳なかったです。





気を取り直して(取り直せてないですが)13番ホールへ。
「Purgatory」は「煉獄」「苦難」といった意味で、
資料には「『苦難の関所』地獄極楽の分かれ路」と説明されています。



そしてこれが苦難の関所で捕らえられた社長の図、です。
関所に捕らえられたゴルファーがどうなるかというと…



こうなります。
百戦錬磨の社長でこれですから、
管理人が前のホールで12を叩くのも仕方ありませんね(と苦しい言い訳)。

このホール、乗らなかった人は軒並みボギー以上を叩き、
唯一ワンオンに成功したMさんのみパーセーブと、
パー3ホールにおけるティショットの大切さ・難しさを痛感する結果となりました。





続く14番ホール「Paradise」。
「『苦難の関所』を乗り越えればここは楽園」という意味のネーミングなんですが…



ご覧のとおり「これのどこがパラダイス?」と言いたくなる急激な打ち上げ。
もちろんティグラウンドからグリーン面は見えません。キビシー!



このホール、誰もグリーンを捉えることはできずパーも無し。



「苦難の関所」をゼーハー言いながら乗り越えた4人に
ゴルフの神様は微笑んでくれませんでした。ガクリ。





神戸ゴルフ倶楽部、最長のパー4「Groom's Putt」。
六甲山の開祖グルーム氏が「パター1本で勝負しよう」
と持ちかけたことが名前の由来になっています。



トリッキーなホールの多い神戸ゴルフ倶楽部ですが、
「Groom's Putt」は平坦でフェアウェイも広く、一見易しそうな印象です。
が、実際はハンディキャップ「1」の最難関ホール。侮ってはいけません。



セカンド地点のフェアウェイはご覧の通りの絶景ポイント。
神戸ゴルフ倶楽部全体のフェアウェイで最も標高が高いらしく、
(プレーに余裕があれば)素晴らしい眺望が楽しめます。

もしかしたら、グルーム氏はこの眺望をじっくり楽しみたくて
「パター1本で勝負しよう」
なんて持ちかけたのかもしれませんね。



セカンド地点の社長。
左側に見えるのは山陽自然歩道(六甲全山縦走路)を覆う防球金網です。
フェアウェイ左に寄り添うように金網が張られているので、
ここを通れば神戸ゴルフ倶楽部でプレー中のゴルファーが見られるかも。

六甲山はハイキングにも良いところと聞きますし、
木漏れ日の中を歩きながらゴルフ見学するのも楽しそうです。





ついに後半も残り3ホール。
16番は「石切り場」こと「Quarry」。



フェアウェイ方向に背を向け、ティグラウンドを撮影。
ここは18番のティショットが飛来する可能性があるため、
このように防球金網が設置されています。



上の写真の右奥に見えるのが18番のグリーンですね。
つまり、16番と18番はちょうど行き違いになるようなレイアウト。
お互いのティグラウンドが見えるため、片一方がティショットを打っている場合、
もう片方は打ち終えるのを待っているのだとか。



ちなみに「石切り場」という変わった名前は、
フェアウェイ右側の小山が石切り場だったのが由来とのこと。



ティショットでプッシュアウトすると(元石切り場の)小山に打ち込んでしまい、
「つま先上がりのラフ」で「山を越えた右下にあるグリーン」を狙うという
非常〜〜〜に難しいショットを強いられます。

管理人は上写真のMさんよりも更に右(ほんとギリギリでした)に
打ち込んでしまい、このホールでも大叩き。
ある意味、誰よりも神戸ゴルフ倶楽部を堪能したと言えるかもしれません(^_^;)
いや〜、難しい!でも楽しいですね!





17番ホールは131ヤードの最短パー3「Shorty」。
グリーン周りを4つのバンカーがガードしており、奥は深いラフが密生しています。
短いからといって気は抜けません。



とはいえ、極端な打ち上げや打ち下ろしではないため、
この日回ってきた他のパー3に比べればここはまだラク。
ほっと一息入れ、最終ホールへ。





17番と18番は直接繋がっていないため、道路を歩いて移動します。
この時は早く最終ホールを見たいという気持ちが半分、
もう終わってしまうのかという残念な気持ちが半分といった心持ちでした。



というわけでついに到着、最終ホールです。
「Doech & Doruis」は英語ではなくゲール語。
日本語に直すと「一杯やって帰ろう」という意味になります。
ここからは写真多めでお届けします。



ティグラウンドから少し下に降りて撮影した1枚。
日本とはとても思えない、でも不思議と郷愁漂う景色でした。



セカンド地点へと向かう社長、キャディの四宮さん、Mさんの3人。



クラブハウスの美しさに見惚れるHさん。



管理人はここにきてやっとフェアウェイキープ。



Mさんはこのホール、ついにドライバーを封印。
これが功を奏し、絶妙なアプローチでバーディチャンスにつけます。



Hさんは難しい場所に止まってしまいましたが、
ラフから上手く振り抜きナイスオン!!



負けじと社長もバーディを狙える好位置に。気合入ってますね。



Hさんの若干距離のあるパーパット。ジャストタッチでナイスボギー。



Mさんのバーディパット。僅かに届かず最終ホールはパー。
管理人もバーディパットを外し、同じくパー。

そして社長のバーディパットは…



吸い込まれるように見事カップイン!!!
神戸ゴルフ倶楽部最終ホールをバーディで締めくくりました!
自然と皆さんの口から「お疲れ様」の声が。いや〜、本当楽しかったです。




長いようであっという間だった神戸ゴルフ倶楽部でのラウンドもこれにて終了。
上の写真はクラブハウスに戻る途中で撮影したツツジの花です。



今回我々についてくれたキャディの四宮さんとも一緒に記念撮影。
最後までにこやかに、疲れた様子も無くサポートしてくださいました。
本当にありがとうございます。




ラウンド終了後はお約束のゴルフトーク in お風呂。
社長の最終ホールバーディやMさんの15番バンカーショット、
Hさんの前半の奮戦ぶりなどで盛り上がりました。



お土産もしっかり購入し、名残を惜しむかのように写真撮影。
Mさんも自慢のデジタル一眼レフを取り出し、パシャリ。



神戸ゴルフ倶楽部の雰囲気をもっと楽しみたい方は、
ぜひMさんのブログ「change the world」をご覧下さい。
写真の「伝える」力がこんなにも大きいものだったかと思い知らされるはずです。
神戸ゴルフ倶楽部の記事その1その2がありますので、ぜひどうぞ)




日本最古のゴルフクラブ、いかがだったでしょうか。
パー61、バックティからでも4,049ヤードのコンパクトなコースでしたが、
ゴルフの難しさと面白さ、その両方を思う存分体感できるコースだったと思います。

そして何より、
「ゴルフをプレーする上で起きるドタバタも楽しもうよ」
という余裕のある姿勢が、倶楽部全体の雰囲気から感じ取ることができました。
地形の関係上、自然とブラインドホールが多くなっているのも
そういった雰囲気に拍車をかけているのかもしれませんね。

実際に神戸ゴルフ倶楽部でプレーしたのは6月末ですが、
今でも記事に起こせるくらい、各ホールで起きた出来事を鮮明に覚えています。
一つ一つのホールが本当に個性的で、楽しい思い出で一杯になりました。

今回のラウンドにご一緒いただいたHさんとMさん、
そして神戸ゴルフ倶楽部の支配人やスタッフの皆さん、
本当にありがとうございました。
ゴルフが取り持つ「縁」に感謝しつつ、今回のレポートを終了させて頂こうと思います。


そして次の更新からは皆さんお待ちかね、
○○○○○シリーズの特集を掲載予定です。お楽しみに!!

兵庫行脚番外編!神戸ゴルフ倶楽部へ!(その3)



神戸ゴルフ倶楽部、記念すべきスタートホールは「Dumpie」。
標石には170ヤードと刻印されていますが、これはレギュラーティからの距離。
我々は今回バックティからプレーするため、実際の距離は180ヤードになります。



ちなみに「Dumpie」はグルーム氏の愛飲していたスコッチウイスキーの愛称。
このホールでホールインワンを決めた人に、倶楽部から「Dumpie」1箱を
プレゼントしたのが名前の由来になっているそうです。



距離こそ平凡ですが、ティグラウンドとグリーンの間は谷のように窪んでいます。
正確にグリーンを捉えなければ相当な打ち上げのアプローチが残りそうです。



また今回我々のキャディを務めてくれた四宮さん曰く、
グリーンの奥は深いラフになっているので気をつけてくださいとのこと。



とはいえ…



そんなに上手くいったら苦労しないですよね(^_^;)



それでも皆さん、憧れのコースでプレーできるだけでとても楽しそう。



難しい打ち上げのアプローチに…



特徴的な砂質のバンカー。



高ぶる気持ちを抑えながら回ったスタートホール。
緊張もあったのでしょうか、あっという間に過ぎていってしまいました。



ちなみにこのホールの愛称「Dumpie」がグルーム氏愛飲の
スコッチから来ていることは記事の最初に取り上げた通りです。



が、この「Dumpie」、実はウイスキーの銘柄ではなく、
ずんぐりしたデザインのボトル「ダンピーボトル」を指す愛称だそうです。
こちらのブログによれば、このスコッチの銘柄は未だにわからないとのこと。
果たしてこの画像だけで銘柄がわかる人はいるのでしょうか…





さて、続いては「Kobe」。その名の通り、
ティグラウンドから神戸の町が一望できたことからそう名付けられています。



ただ、現在は左サイドの林が大きく成長してしまい、
神戸の町は林の隙間からわずかに見える程度。
結構な打ち下ろしで左はOB、右奥は深いラフとプレッシャーのかかるホールです。



ちなみにこちらの写真が1904年当時の「Kobe」。
左サイドに木は全く生えておらず、同じ場所とは思えないですね。
(今回お土産で頂いた写真はがきからスキャンしました)



そしてティグラウンドからちょっと視線を外せばこんな可愛い建物が。
これは2番ホールのすぐそばにある避雷小屋。
神戸ゴルフ倶楽部は標高の高い六甲山上に作られているため、
ちょくちょくこういった設備が設けられているようです。



このホールもそれなりに高低差はありますが、まだまだ序の口。
これから続々ととんでもないホールが登場してきますよ。





というわけで、まずは182ヤードのパー4「Bishop's」。
強〜〜〜烈な打ち上げのホールで、キャリーで220ヤードが必要とのこと。
距離を聞くとたいしたことなさそうに思えますが、
実際にその傾斜を目にしてみると「うわっ」となります。



怖気づいた管理人、ウェッジで中間地点に落とそうとしましたが、
ご覧の通りフェアウェイには平らなところが全くありません。
逆にどつぼにはまる結果に…ガックリ



写真だと打ち上げの度合いが若干伝わりにくいかもしれませんが、
Hさん(写真右)の「こんなんどう打ちゃえーねん」な顔でお察し頂けるかと。



この写真だと若干わかりやすいでしょうか。
Hさんとキャディさん、首の角度がおかしなことになってます。



ちなみに社長は「せっかくの神戸ゴルフ倶楽部だから自分で担ぎたい」
とキャディさんに申し出て、最終ホールまでバッグを自分で担いでいました。
100年前にグルーム氏も歩いたであろうこのコース。
バッグを背負って傾斜を登る社長の胸中はどんなものだったのでしょうか。



「Bishop's」に限らず、神戸ゴルフ倶楽部のグリーンは大半が砲台状の作り。
手前の傾斜に落ちようものならご覧の通りの強烈なラフにボールが突き刺さります。
グリーンも小さく距離感も出しにくいので容易に寄せられないのですが…
ここは熟練のワザで見事パーセーブ!さすが!





そして4番ホール「Styx」が登場。
三途の川」という縁起でも無い名前が付けられています。
(ギリシア神話に出てくる三途の川=Styx Riverだそうです)



ティグラウンドとグリーンの間に小川が流れていたのがこの名前の由来とのこと。
現在は埋められており、その痕跡を見つけることはできませんでした。



若干の打ち下ろしですが195ヤードと距離もそこそこある上、
グリーン手前のラフはなんと熊笹(!)で、
刺さるとボールが見えなくなります。

うまく見つけてもその状況から打ち上げなければいけないわけで、
運良く一発で出たとしても大半がグリーンオーバー。
そう簡単にはワンピン以内には寄せられません。



このホール、社長は見事なティショットで楽々パー。
Hさん、Mさんはボギーで管理人はダブルボギー。
う〜ん、難しい!でも総合的な技術力が問われている気がして、
挑戦意欲をかきたてられるものがありますね。これは楽しいです。





続く5番ホールは「Yokohama」。
倶楽部から頂いた「神戸ゴルフ倶楽部100年の歩み」には、
「フレンドリーライバル横浜の名をとって」と書かれています。



公式サイトの年表によると、1907年の時点で神戸対横浜のマッチも
行われているようですね。どちらも外国人の多い街でしたから、
交流も頻繁に行われていたのでしょう。



5番ホールグリーンからティグラウンドを望むアングルで1枚。
このホール、なんと管理人を除く(トホホ)3人がワンオン!!
キャリーで200ヤード必要な難ホールということもあり、
皆さん大盛り上がりでした。



それにしても気持ちのいい青空。
自然と幸せな気分になってしまいますね。





6番ホールはその名もずばり「Rokkosan(六甲山)」。
先ほどと同様谷越えのホールで、神戸ゴルフ倶楽部全コースの中心に位置しているとのこと。



ご覧の通り、ティショットを打った後は谷底に降りていくような感じですね。
ちなみにこのホール、昔はもっと深い谷だったらしく、
現在は土を埋めて(これでも)少し平坦になったそうです。



ここはグリーン全体が深いラフでガードされており、
ワンオンできなかったらほぼ確実に1ペナといっても過言ではない状況。
ただ単に打ち上げというだけならともかく、硬くボールが刺さってしまうようなラフ、
小さくて早いグリーンと難しい要素が揃っています。



ヒイヒイいいながら「Rokkosan」をホールアウトし、金網を抜けて7番ホールへ。
ちなみに神戸ゴルフ倶楽部はコースが道路で3つに分断されています。



頂いた資料からコースレイアウトをスキャンしてみました。
7番ホールに向かうには6番ホールのある左下のエリアから一旦出て、
道路を渡って上のエリアに向かう必要があるわけです。



なので、前回の記事でご披露した駐車場の別アングル写真が撮れてしまいました(笑)。
こうして見ると、20台くらいは停められそうな感じですね。



スコアカードに書き込みながら7番ホールへ移動中。
神戸ゴルフ倶楽部はスコアカードがまた特徴的でして、スコア表記面の裏側、
いわゆる「ローカルルール」記載部分が全て英語になっています。
スコア表記面も良く見てみると全て英語なので、
この辺は当時のまま変わっていないのかもしれませんね。





さて、金網を抜けた先にあるのは神戸ゴルフ倶楽部の名物ホール、
Ponds Asinorum
古代ギリシアの数学者エウクレイデス(ユークリッド)の公理、
「pons asinorum(ロバの橋)」をもじって名付けられているとのことですが…

「pons asinorum?」「ロバの橋?」「ユークリッド?」
聞き慣れない言葉の連発で、管理人の頭の中は「?」マークだらけ。
というわけで、ちょっと調べてみました。

ですがどうもこれ…
初心者にはむずかしい問題」のようです。


「なんだよわかんねーのかよ」


あぁ待って行かないで!冗談で言っているわけではないんです!
「pons asinorum」は本当に「初心者には難しい問題」という意味を持つ言葉なんです。

先ほど取り上げた数学者ユークリッドの著書「原論」に、
二等辺三角形の両底角は相等しい』という命題があるのですが、
この命題、証明する際にまるで「橋のように見える線」ができあがるそうです。

そこで、この命題を証明することができなかった学生のことを、
「橋を超えることのできない(愚かな)ロバ」に例えたとのこと。
この話から「ロバの橋(pons asinorum)」は
「初心者には難しい問題」という意味になったそうです。



ちなみに「Ponds Asinorum」の「Ponds」は「pond(池)」の複数形。
「複数の池が邪魔をする、初心者には難しいホール」
のような意味を持たせているのでしょうか。

実際神戸ゴルフ倶楽部の資料には
「池があって、スコアを崩す人が多く、難解な池という意味。数学者のユークリッドの公理から」
と記載されていました。

ただ、現在2つの池は林に飲み込まれてしまい、
ほとんどハザードとしての役割は果たしていないそうです。
公式サイトのホールレイアウト図をご覧ください。とてもわかりやすいです)



そんな難解な名前の7番ホール、ティグラウンドからの景色はこんな感じ。
どこを狙えばいいのか、全然まるっきりわかりません。

キャディさん曰く、目印の電柱に向かってキャリーで200ヤード出せるなら、
残り20〜30ヤードのフェアウェイ上にボールが落ちるとのこと。

う〜ん、これは言葉で説明するより実際に見てもらった方が早いかも…
というわけで、下の動画をどうぞ(こちらのリンククリックで別ウィンドウ表示します)。



いかがでしたか?まるでちょっとした山登りですよね。
でもこれを登りきり、遥か下にあるグリーンとボールを発見した時の喜びといったら!
本当に一つ一つのホールが個性的。楽しませてくれます。



こちらはナイスティショットで山を越えたMさんのアプローチ。
社長とHさんも危なげのない位置につけています。
管理人はちょっと攻めすぎて、そうそう入りそうにない池の近くにボールを発見。

図らずもアプローチ勝負になりましたが、やはりここは社長に軍配。
それでも皆さん、難ホールを好スコアで切り抜け一安心していました。





次は8番ホール「Excelsior」。
『より高く』というホール名が示す通り強烈な打ち上げのパー4です。
距離はバックティからでも216ヤードと長くはありませんが、
とにかくここは落としどころが難しい!!



フェアウェイを侵食するようなラフの存在、お分かり頂けるでしょうか?
ラフ手前のフェアウェイはまだ平坦なので2打目も打ちやすいのですが、
ここに落とすと打ち上げの小さいグリーンに高い球で乗せる必要があります。
ちょっとでもオーバーすれば深い熊笹のラフへ一直線だからです。



かといってラフより先に落としてもまたキビシイ…。
フェアウェイはこれでもかというくらい大きくうねっており、
グリーン面はまったく見えず、旗の先が僅かに見えるだけ。
傾斜がきつすぎて距離感を出しにくいことこの上ありません。



このホール、ジャストだと思った管理人の2打目はグリーン左のバンカーへ。
思いきり目玉になってしまい、見た瞬間にガックリ。
この距離(216ヤード)のパー4がこんなに難しいとは…





そしてアウトの最終ホール、その名も「Kuban(9番)」です。
普通のコースなら9番ホールを終えて昼休憩に入ると思うのですが、
神戸ゴルフ倶楽部はその構造上、10番ホールを済ませてから昼休みになります。



この「Kuban」、ぱっと見これまでのホールに比べて楽に見えます。
長さも適度(バックティからで174ヤード)で極端な打ち上げでもありませんしね。
しかし、もちろんここにも罠が隠されています。それはグリーン手前にある大きなマウンド。

この写真ではマウンドに隠されて見えませんが、
マウンドとグリーンの間の見えない位置にバンカーが2つ設けられているんです。
おまけにグリーン手前は急坂。少しでも手前に落ちたボールはバンカーへコロコロ。
最後の最後まで気を抜くなよ、とグルーム氏に叱咤されているかのようでした。





前述した通り、アウトコース9番を終えた後はそのままインコースの10番をプレー。
「The Boundary」とは「境界」のことで、アウトとインの境目を表します。
「気持ちを入れ替えて心機一転」という意味も持たせているようですね。
距離は167ヤードとやや短め。これだけでもなんとなく安心感があります。



このホールは12番とティグラウンドを共有するようなつくりになっており、
先行の組がいた場合は背中合わせにティショットを打つような形になるそう。

コンペの時など、先行の組と「どうだった?」なんて盛り上がりそうですよね。
狭く険しい地形をうまく活かしながら、コースとして楽しめるレイアウトを生み出す。
その工夫に感心しきりでした。
(ちなみに管理人はグリーン左奥のバンカーに打ち込み、脱出に2打を要してダブルボギー)




このホールを終えた後で記念写真をパチリ。
キャディの四宮さん、これだけアップダウンの激しいコースで
重いバッグも背負っているのにまったく平然としていました。凄い体力。

また各ホールの名前の由来や注意すべきハザードの説明はしっかりしつつ、
打ち上げで落下点が見えないホールでも球を見失うことはありません。
出すぎず引きすぎずの絶妙な対応で、神戸ゴルフ倶楽部前半戦を
存分に楽しませてくれました。後半もよろしくお願いいたします。



クラブハウスに戻る途中で写真を撮る社長。
昼食やクラブハウス見学、そして後半8ホールも楽しみですね。
残りの記事はあと1つ、公開までもう少々お待ちください。

兵庫行脚番外編!神戸ゴルフ倶楽部へ!(その2)



ついに到着した日本最古のゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」。
本来は管理人のような若輩者が立ち入ることのできる場所ではありません。
が、今回は当店社長の執念?により奇跡的にラウンドの機会を得ることができました。
先日の記事に引き続き、その模様をお届けしてまいります。



すぐクラブハウスに入ってしまうのも勿体無いので、ちょっと周囲を散策。
ご覧の通り、駐車場は非常に小さくこじんまりとしています。
恐らく15台くらいしか停められないのではないかなと。
地形が複雑で大きな駐車場を作れないという事情もあると思いますが、
会員同士の交流を大事にしたいというクラブ側の姿勢が表れているようにも感じられますね。



こちらはクラブハウスに向かう路地です。
駐車場を背にする形で撮影しました。

管理人は正反対の方向から徒歩で来たので、
この記事の一番上に載っている写真と同じ看板が見えますね。



路地を進み、看板のある入口から入るとすぐにクラブハウスです。
玄関のドア上で見つけたのは「近代化産業遺産」を示すプレート。
六甲山上には4つの近代化産業遺産が存在するのですが、
そのうちの1つがこちらのクラブハウスになります。



残り3つは前回の記事に登場した「六甲山上駅」と、
ヴォーリズ六甲山荘」そして「六甲山ホテル 旧館」。
どれも1920〜1930年代の建物で、モダンで懐かしい雰囲気が共通しています。

ちなみに六甲山上モダニズム建築探訪と称した解説付きツアーもあるとのこと。
旧い建築に興味のある方にはたまらないかもしれませんね。



それにしても…



なんて美しい景色。

クラブハウスのモダンな洋風建築と、
松や紅葉などの「和」な植物が妙にマッチしていて、
自分がどこの国にいるのかわからないような、不思議な気分に陥ります。



こちらはクラブハウスそばにあるテラス。
18番ホールのグリーンが見える位置にあるため、
週末はビール片手にこちらでのんびりされる会員の方も多いのだとか。
う〜ん、なんとも優雅な話です。

スコア作りで躍起になるいつものゴルフとは、全く違う世界がそこにありました。



意を決してクラブハウスの中へ入り受付を済ませます。
バブル期に増えた豪奢なコースとは程遠い、とても質素な佇まい。
なのに…



ご覧の通り、なぜかとても落ち着ける雰囲気なんです。
ここで珈琲片手に本など読んでいたら、間違いなくうたた寝してしまいますね。



ちなみにこの日のお客様は我々を含めわずか2組(!)とのこと。
そのせいもあるのでしょうか、クラブハウス内はとても静かです。
まるで時が止まってしまったかのような感覚を覚えました。



ため息まじりでクラブハウスを見学していた管理人、
ふいに今回ラウンドをご一緒するMさんを発見しビックリ。
とても自然にこの風景に溶け込まれていたため、気付くのに遅れてしまいました。
(ちょっと紛らわしいですが、上の写真にMさんは写っていませんのでご注意ください)



Mさんとは昨年の東京でお会いして以来、約1年半ぶりの再会になります。
挨拶もそこそこに話を伺ってみると、やはりこの雰囲気に浸っていたご様子。



珈琲(セルフサービスなんです)を飲みながら話に花を咲かせることしばし、
ふいに聞き覚えのある元気な声が響きました。
社長が到着したようですね(笑)。



というわけで、ビジター用のロッカールームで一枚。
左は(言うまでもなく)社長で右がMさん。お二人ともい〜い顔してます。
ちなみに社長は今回ラウンドをご一緒するHさん(今回の行脚にもご参加頂きました)
に送迎してもらったそうです。



ビジター用ロッカールームの隣には会員専用(?)のロッカールームが。
左にチラッと見えるサインには懐かしいフォントで「手洗所」「浴場」と書かれていました。
これも当時のままなのでしょうか、なんともレトロな感じですね。



メンバー全員が揃ったので早速着替えを済ませ、
専用のキャディバッグに10本のクラブを移し変えます。
ボールやティなど、アクセサリ類ももちろんこの中に。



しかしここでまた驚きの事実が。
神戸ゴルフ倶楽部には「スタート時間」というものが無いそうです

会員の方は気まぐれのようにふらっと立ち寄り、
本を読んだりお茶をしたりと思い思いに過ごした後、
「そろそろ行こうか」といった感じでスタートされるそう。
(ひとりで回られる方も多いらしく、タレントの清水圭さんが来場した際には
 あの「桂 文珍」師匠がたまたま一人で来場していたとのことでした)



我々は一応集合時間9時、スタートは10時と決めていたのですが、
支配人の方曰く「皆さんのスタートしたいタイミングでお声がけください」とのこと。
キャディさんも我々のタイミングに合わせて準備してくれるそうです。
いやはや…なんというホスピタリティ(おもてなし)。



おまけに「ザ・晴れ男」こと社長の面目躍如で天候も回復!
早朝に降っていた雨も上がり、絶好のゴルフ日和となりました。
否応なく気分も盛り上がってきます。



そして意気揚々と練習グリーンへ向かう社長&Hさん(右奥)。
ちなみに神戸ゴルフ倶楽部にはレンジ(練習場)がありません。
この辺も社交の場としての趣が強い、
神戸ゴルフ倶楽部ならではといった感じがしますね。



しっかりパターの練習を繰り返す社長とMさん。
管理人はと言いますと…出発前に寝呆けていたのでしょうか、
なんとゴルフグローブを自宅に忘れてくるという大失態。

運良く予備を持参されていたHさんにグローブをお借りできたのですが、
スタート前から散々なご迷惑をお掛けしてしまいました(スミマセン)。



と、そんなドタバタはありましたが、いよいよラウンドスタート!
美しいクラブハウスを背にし、向かうは神戸ゴルフ倶楽部1番ホール、
その名も「Dumpie」です!

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