EYE2のサンドとロブの違いについて。



先日お客様から、
「EYE2のサンドとロブに、ロフトとバンスの数値以外の違いはあるの?」
というご質問を頂きました。
昨年EYE2 XGウェッジが発売されたこともあり、
同様の疑問をお持ちの方は大勢いらっしゃることと思います。
2つの番手にどのような違いがあるのか、写真を見ながら説明していきますね。

ちなみにEYE2+ではなく、初代EYE2のサンドとロブに関する説明になります。
また同形状で復刻されたEYE2 XGについても言及していこうと思います。



さて、まずはEYE2のサンドウェッジですが、
(写真は2011年のジャパンゴルフフェアのものです)
ソール後方のエッジ部分が割と直線的にデザインされています。



対してこちらはEYE2のロブウェッジ。
上のサンドウェッジに比べて、かなりソール後方は丸みを帯びた感じですよね。



ちょっと違いがわかりにくいかもしれないので、
初代EYE2と同じ形状のEYE2 XGで比較してみましょう。

キャビティ内部のデザインの見え方がかなり異なるのがお分かりになると思います。
ヒールからトゥに向かって、ソールが末広がりにデザインされているサンドに比べ、
ロブウェッジはヒールとトゥのソールの厚みがほぼ同じです。
(ロブウェッジはトゥとヒールに重量を振り分けているとも言えますね)



写真の角度なども若干影響していますが、
図で表すとこのくらい差があります。



こちらは別アングルで撮影したEYE2 XGのロブウェッジです。
こうして見ると、かなり意図的にヒール側のソールを広くしているのがわかります。

EYE2のサンドウェッジとロブウェッジの違いに関して、
ピン社から公式なアナウンスが出ているわけではありませんが、
EYE2のロブウェッジは「開いて構えた際のすわりの良さ」
もかなり意識してデザインされているのではないでしょうか。



この写真もサンドとロブの違いがわかりやすいですね。
パッと見でキャビティの深さ・デザインが違うのがお分かりになると思います。



また、もう一つの大きな違いはオフセット値(グースの強さ)です。
EYE2のサンドウェッジ(上の写真左)はオフセットが0.13インチ(約3.3mm)、
一方ロブウェッジ(上の写真右)はオフセットが0.04インチ(約1.02mm)となっています。
右のロブウェッジの方が大幅に「出っ歯」に設計されていますね。

つまり、ロブウェッジはアプローチでスクエアに狙いが付けやすいよう、
グースの度合いが非常に小さくなっているわけです。



そしてこちらが側面から撮影した写真のアップ。
左の写真がサンドウェッジ、右の写真がロブウェッジです。

右のロブウェッジの方が、
リーディングエッジからトレーリングエッジにかけて、
丸みの帯び方が大きくなっています。
またほんのわずかな違いですが、
サンドウェッジの方がソールの窪みが大きくなっていますね。


ちなみに今回ご質問を頂いたお客様からは
「バンカー用で考えるのであれば、
 ロブウェッジよりサンドウェッジのほうが、一般的にはいいのでしょうか? 」
というご質問も頂きました。

EYE2のロブウェッジは様々な場面・用途が想定されたソールデザインになっているため、
バンカーでも使えなくはないですが、オフセットの強さやソール形状の
微妙な違いなどを考えると、サンドウェッジの方がよりバンカーショットに
適したデザインになっている、と言うことはできると思います。

また逆に、ロブウェッジの方はよりアプローチに適したデザインになっている、
と言うこともできますね。


EYE2アイアンは何十年も前にデザインされたモデルですが、
こうして改めて見てみるとその配慮の細かさに驚かされます。

コメント
私も前はロブウエッジは単純にサンドウエッジの延長線上にあると思っていましたが、ロブウエッジはやはりいろんなライからのアプローチに適し、サンドウエッジはバンカーからのショットに適したクラブと認識するようになりました。

最近のサンドウエッジはローバンスなものもありますが、バンカーからしっかり出すことを一番にするのであればある程度のバンスが無いと難しいと感じるに至っています。
非常に勉強になりました。
ありがとうございます。
  • kyuseki
  • 2012/03/20 2:17 PM
taoten 様

いつもコメントありがとうございます。
ゴルフショップオカムラ管理人です。

今回のように写真を見ながら比較してみると、
サンドウェッジとロブウェッジの違いがはっきりしますね。
ロフトやバウンスといった数値面だけで見るとさほど変わりのない両者ですが、
ソール形状やオフセットの付き具合を比べると、
両者にとって想定された最適な局面が異なっているのを実感します。

サンドウェッジは「プロの王」ことウォルター・ヘーゲン(ともう一人の誰か)が考案したと言われていますが、
確か「バウンス角を大きくする」ことでヘッドが砂に潜るのを防ぎ、
バンカーからボールを出しやすくするという考え方で開発されたクラブだったと思います。
(夏坂健の著書の受け売りですが^^;)

なので、ローバウンスのサンドウェッジとなると、
使用される局面は「ヘッドが砂に潜らない(砂が硬い)」などといった、
かなり限定された状況になるのではないかなと。

ピンではツアーウェッジ、ツアーWウェッジ、ツアーSウェッジなど様々なウェッジでローバウンスモデルが出ていますが、
どれも58度以上、つまりロブウェッジとカテゴリされるクラブにしかローバウンスモデルはラインナップされていません。

恐らくピンも、
「バンカーショットにはある程度のバウンスが必要である」
と考えているのではないかなと思っています。
kyuseki 様

コメントありがとうございます。
ゴルフショップオカムラ管理人です。

参考になったようで何よりです。
他にもkyuseki様と同様の疑問を持たれていた方は多いと思いますし、
あえてこのようにしっかり比べてみることで、
サンドとロブの違いが明確にわかるようになった気がしますね。

後ほどEYE2 XGウェッジのページからもこの記事にリンクしようと思っています。
もしまた疑問がありましたら、ぜひコメントを投稿してくださいね。
EYE2 XGのSWとLWはLWの方がバウンス角が多いような気がするのですが、EYE2 XGのLWはバンカーショットにも適しているということなのでしょうか…

やはりバウンス角が与える影響はバンカーショットにおいては大きいでしょうか?
  • corl
  • 2012/03/26 3:06 PM
corl 様

コメントありがとうございます。
ゴルフショップオカムラ管理人です。

実際にEYE2 XGのLWをバンカーで使ったことが無いのであまり適当なことは言えませんが、
大きいバウンス(SWより1度大きい13度)はやはりバンカーショットでも有効に働くのではないかなと。

また、バンカーショットにおいてバウンス角が与える影響は大きいと思います。
(クラブヘッドが砂に潜ってしまうのを防ぐという意味で)
砂を薄く取って球筋をコントロールするなど、上級者になると話はまた別ですが、
一般的なゴルファーの場合は砂にヘッドが潜らずエクスプロージョンさせやすい、
バウンスの大きなモデルの方が良い結果が得られると思います。

個人的には、EYE2のLWはかなり多用な用途を想定してデザインされていると考えています。
当サイトのEYE2 XGウェッジのページでは、
フェースを開いた場合と閉じた場合の両方の写真を掲載しています。
そうするとロブウェッジの方はグースが小さい分、
サンドウェッジに比べて狙いを付けやすくなるんですよね。

またEYE2のLWの場合、開いた際もバウンス角の大きさからイメージするほど、
リーディングエッジが浮いた感じにはなりません。
この辺の絶妙なソールデザインが、
EYE2がベストセラーになった理由の一つにもなっているんじゃないかなと思います。
EYE2 XGを所有しており、検索していたところ記事にたどり着きました。

SWを54に、LWを58にそれぞれロフトを立てて、54でアプローチ、58をバンカー専用に変えようかなと思っていました。この記事を拝見すると、悩んできたのですがどう思われますか??
  • ウェッジ難民
  • 2019/06/18 11:09 AM
ウェッジ難民 様

コメントありがとうございます。
ゴルフショップオカムラ管理人です。

所説ありますが、基本的にはある程度バウンスがあった方がバンカーショットには適しています。

なのでよほど明確な理由が無ければ56度をバンカー専用にするのが間違いないかと思います。

勿論バンカーにおけるミスの傾向にもよりますので、もしよろしければ当サイトの「お問い合わせ」よりオカムラ社長に直接ご相談頂いた方が間違いないかと思います。
  • ゴルフショップオカムラ管理人
  • 2019/06/19 1:55 PM
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