兵庫行脚番外編!神戸ゴルフ倶楽部へ!(その3)



神戸ゴルフ倶楽部、記念すべきスタートホールは「Dumpie」。
標石には170ヤードと刻印されていますが、これはレギュラーティからの距離。
我々は今回バックティからプレーするため、実際の距離は180ヤードになります。



ちなみに「Dumpie」はグルーム氏の愛飲していたスコッチウイスキーの愛称。
このホールでホールインワンを決めた人に、倶楽部から「Dumpie」1箱を
プレゼントしたのが名前の由来になっているそうです。



距離こそ平凡ですが、ティグラウンドとグリーンの間は谷のように窪んでいます。
正確にグリーンを捉えなければ相当な打ち上げのアプローチが残りそうです。



また今回我々のキャディを務めてくれた四宮さん曰く、
グリーンの奥は深いラフになっているので気をつけてくださいとのこと。



とはいえ…



そんなに上手くいったら苦労しないですよね(^_^;)



それでも皆さん、憧れのコースでプレーできるだけでとても楽しそう。



難しい打ち上げのアプローチに…



特徴的な砂質のバンカー。



高ぶる気持ちを抑えながら回ったスタートホール。
緊張もあったのでしょうか、あっという間に過ぎていってしまいました。



ちなみにこのホールの愛称「Dumpie」がグルーム氏愛飲の
スコッチから来ていることは記事の最初に取り上げた通りです。



が、この「Dumpie」、実はウイスキーの銘柄ではなく、
ずんぐりしたデザインのボトル「ダンピーボトル」を指す愛称だそうです。
こちらのブログによれば、このスコッチの銘柄は未だにわからないとのこと。
果たしてこの画像だけで銘柄がわかる人はいるのでしょうか…





さて、続いては「Kobe」。その名の通り、
ティグラウンドから神戸の町が一望できたことからそう名付けられています。



ただ、現在は左サイドの林が大きく成長してしまい、
神戸の町は林の隙間からわずかに見える程度。
結構な打ち下ろしで左はOB、右奥は深いラフとプレッシャーのかかるホールです。



ちなみにこちらの写真が1904年当時の「Kobe」。
左サイドに木は全く生えておらず、同じ場所とは思えないですね。
(今回お土産で頂いた写真はがきからスキャンしました)



そしてティグラウンドからちょっと視線を外せばこんな可愛い建物が。
これは2番ホールのすぐそばにある避雷小屋。
神戸ゴルフ倶楽部は標高の高い六甲山上に作られているため、
ちょくちょくこういった設備が設けられているようです。



このホールもそれなりに高低差はありますが、まだまだ序の口。
これから続々ととんでもないホールが登場してきますよ。





というわけで、まずは182ヤードのパー4「Bishop's」。
強〜〜〜烈な打ち上げのホールで、キャリーで220ヤードが必要とのこと。
距離を聞くとたいしたことなさそうに思えますが、
実際にその傾斜を目にしてみると「うわっ」となります。



怖気づいた管理人、ウェッジで中間地点に落とそうとしましたが、
ご覧の通りフェアウェイには平らなところが全くありません。
逆にどつぼにはまる結果に…ガックリ



写真だと打ち上げの度合いが若干伝わりにくいかもしれませんが、
Hさん(写真右)の「こんなんどう打ちゃえーねん」な顔でお察し頂けるかと。



この写真だと若干わかりやすいでしょうか。
Hさんとキャディさん、首の角度がおかしなことになってます。



ちなみに社長は「せっかくの神戸ゴルフ倶楽部だから自分で担ぎたい」
とキャディさんに申し出て、最終ホールまでバッグを自分で担いでいました。
100年前にグルーム氏も歩いたであろうこのコース。
バッグを背負って傾斜を登る社長の胸中はどんなものだったのでしょうか。



「Bishop's」に限らず、神戸ゴルフ倶楽部のグリーンは大半が砲台状の作り。
手前の傾斜に落ちようものならご覧の通りの強烈なラフにボールが突き刺さります。
グリーンも小さく距離感も出しにくいので容易に寄せられないのですが…
ここは熟練のワザで見事パーセーブ!さすが!





そして4番ホール「Styx」が登場。
三途の川」という縁起でも無い名前が付けられています。
(ギリシア神話に出てくる三途の川=Styx Riverだそうです)



ティグラウンドとグリーンの間に小川が流れていたのがこの名前の由来とのこと。
現在は埋められており、その痕跡を見つけることはできませんでした。



若干の打ち下ろしですが195ヤードと距離もそこそこある上、
グリーン手前のラフはなんと熊笹(!)で、
刺さるとボールが見えなくなります。

うまく見つけてもその状況から打ち上げなければいけないわけで、
運良く一発で出たとしても大半がグリーンオーバー。
そう簡単にはワンピン以内には寄せられません。



このホール、社長は見事なティショットで楽々パー。
Hさん、Mさんはボギーで管理人はダブルボギー。
う〜ん、難しい!でも総合的な技術力が問われている気がして、
挑戦意欲をかきたてられるものがありますね。これは楽しいです。





続く5番ホールは「Yokohama」。
倶楽部から頂いた「神戸ゴルフ倶楽部100年の歩み」には、
「フレンドリーライバル横浜の名をとって」と書かれています。



公式サイトの年表によると、1907年の時点で神戸対横浜のマッチも
行われているようですね。どちらも外国人の多い街でしたから、
交流も頻繁に行われていたのでしょう。



5番ホールグリーンからティグラウンドを望むアングルで1枚。
このホール、なんと管理人を除く(トホホ)3人がワンオン!!
キャリーで200ヤード必要な難ホールということもあり、
皆さん大盛り上がりでした。



それにしても気持ちのいい青空。
自然と幸せな気分になってしまいますね。





6番ホールはその名もずばり「Rokkosan(六甲山)」。
先ほどと同様谷越えのホールで、神戸ゴルフ倶楽部全コースの中心に位置しているとのこと。



ご覧の通り、ティショットを打った後は谷底に降りていくような感じですね。
ちなみにこのホール、昔はもっと深い谷だったらしく、
現在は土を埋めて(これでも)少し平坦になったそうです。



ここはグリーン全体が深いラフでガードされており、
ワンオンできなかったらほぼ確実に1ペナといっても過言ではない状況。
ただ単に打ち上げというだけならともかく、硬くボールが刺さってしまうようなラフ、
小さくて早いグリーンと難しい要素が揃っています。



ヒイヒイいいながら「Rokkosan」をホールアウトし、金網を抜けて7番ホールへ。
ちなみに神戸ゴルフ倶楽部はコースが道路で3つに分断されています。



頂いた資料からコースレイアウトをスキャンしてみました。
7番ホールに向かうには6番ホールのある左下のエリアから一旦出て、
道路を渡って上のエリアに向かう必要があるわけです。



なので、前回の記事でご披露した駐車場の別アングル写真が撮れてしまいました(笑)。
こうして見ると、20台くらいは停められそうな感じですね。



スコアカードに書き込みながら7番ホールへ移動中。
神戸ゴルフ倶楽部はスコアカードがまた特徴的でして、スコア表記面の裏側、
いわゆる「ローカルルール」記載部分が全て英語になっています。
スコア表記面も良く見てみると全て英語なので、
この辺は当時のまま変わっていないのかもしれませんね。





さて、金網を抜けた先にあるのは神戸ゴルフ倶楽部の名物ホール、
Ponds Asinorum
古代ギリシアの数学者エウクレイデス(ユークリッド)の公理、
「pons asinorum(ロバの橋)」をもじって名付けられているとのことですが…

「pons asinorum?」「ロバの橋?」「ユークリッド?」
聞き慣れない言葉の連発で、管理人の頭の中は「?」マークだらけ。
というわけで、ちょっと調べてみました。

ですがどうもこれ…
初心者にはむずかしい問題」のようです。


「なんだよわかんねーのかよ」


あぁ待って行かないで!冗談で言っているわけではないんです!
「pons asinorum」は本当に「初心者には難しい問題」という意味を持つ言葉なんです。

先ほど取り上げた数学者ユークリッドの著書「原論」に、
二等辺三角形の両底角は相等しい』という命題があるのですが、
この命題、証明する際にまるで「橋のように見える線」ができあがるそうです。

そこで、この命題を証明することができなかった学生のことを、
「橋を超えることのできない(愚かな)ロバ」に例えたとのこと。
この話から「ロバの橋(pons asinorum)」は
「初心者には難しい問題」という意味になったそうです。



ちなみに「Ponds Asinorum」の「Ponds」は「pond(池)」の複数形。
「複数の池が邪魔をする、初心者には難しいホール」
のような意味を持たせているのでしょうか。

実際神戸ゴルフ倶楽部の資料には
「池があって、スコアを崩す人が多く、難解な池という意味。数学者のユークリッドの公理から」
と記載されていました。

ただ、現在2つの池は林に飲み込まれてしまい、
ほとんどハザードとしての役割は果たしていないそうです。
公式サイトのホールレイアウト図をご覧ください。とてもわかりやすいです)



そんな難解な名前の7番ホール、ティグラウンドからの景色はこんな感じ。
どこを狙えばいいのか、全然まるっきりわかりません。

キャディさん曰く、目印の電柱に向かってキャリーで200ヤード出せるなら、
残り20〜30ヤードのフェアウェイ上にボールが落ちるとのこと。

う〜ん、これは言葉で説明するより実際に見てもらった方が早いかも…
というわけで、下の動画をどうぞ(こちらのリンククリックで別ウィンドウ表示します)。



いかがでしたか?まるでちょっとした山登りですよね。
でもこれを登りきり、遥か下にあるグリーンとボールを発見した時の喜びといったら!
本当に一つ一つのホールが個性的。楽しませてくれます。



こちらはナイスティショットで山を越えたMさんのアプローチ。
社長とHさんも危なげのない位置につけています。
管理人はちょっと攻めすぎて、そうそう入りそうにない池の近くにボールを発見。

図らずもアプローチ勝負になりましたが、やはりここは社長に軍配。
それでも皆さん、難ホールを好スコアで切り抜け一安心していました。





次は8番ホール「Excelsior」。
『より高く』というホール名が示す通り強烈な打ち上げのパー4です。
距離はバックティからでも216ヤードと長くはありませんが、
とにかくここは落としどころが難しい!!



フェアウェイを侵食するようなラフの存在、お分かり頂けるでしょうか?
ラフ手前のフェアウェイはまだ平坦なので2打目も打ちやすいのですが、
ここに落とすと打ち上げの小さいグリーンに高い球で乗せる必要があります。
ちょっとでもオーバーすれば深い熊笹のラフへ一直線だからです。



かといってラフより先に落としてもまたキビシイ…。
フェアウェイはこれでもかというくらい大きくうねっており、
グリーン面はまったく見えず、旗の先が僅かに見えるだけ。
傾斜がきつすぎて距離感を出しにくいことこの上ありません。



このホール、ジャストだと思った管理人の2打目はグリーン左のバンカーへ。
思いきり目玉になってしまい、見た瞬間にガックリ。
この距離(216ヤード)のパー4がこんなに難しいとは…





そしてアウトの最終ホール、その名も「Kuban(9番)」です。
普通のコースなら9番ホールを終えて昼休憩に入ると思うのですが、
神戸ゴルフ倶楽部はその構造上、10番ホールを済ませてから昼休みになります。



この「Kuban」、ぱっと見これまでのホールに比べて楽に見えます。
長さも適度(バックティからで174ヤード)で極端な打ち上げでもありませんしね。
しかし、もちろんここにも罠が隠されています。それはグリーン手前にある大きなマウンド。

この写真ではマウンドに隠されて見えませんが、
マウンドとグリーンの間の見えない位置にバンカーが2つ設けられているんです。
おまけにグリーン手前は急坂。少しでも手前に落ちたボールはバンカーへコロコロ。
最後の最後まで気を抜くなよ、とグルーム氏に叱咤されているかのようでした。





前述した通り、アウトコース9番を終えた後はそのままインコースの10番をプレー。
「The Boundary」とは「境界」のことで、アウトとインの境目を表します。
「気持ちを入れ替えて心機一転」という意味も持たせているようですね。
距離は167ヤードとやや短め。これだけでもなんとなく安心感があります。



このホールは12番とティグラウンドを共有するようなつくりになっており、
先行の組がいた場合は背中合わせにティショットを打つような形になるそう。

コンペの時など、先行の組と「どうだった?」なんて盛り上がりそうですよね。
狭く険しい地形をうまく活かしながら、コースとして楽しめるレイアウトを生み出す。
その工夫に感心しきりでした。
(ちなみに管理人はグリーン左奥のバンカーに打ち込み、脱出に2打を要してダブルボギー)




このホールを終えた後で記念写真をパチリ。
キャディの四宮さん、これだけアップダウンの激しいコースで
重いバッグも背負っているのにまったく平然としていました。凄い体力。

また各ホールの名前の由来や注意すべきハザードの説明はしっかりしつつ、
打ち上げで落下点が見えないホールでも球を見失うことはありません。
出すぎず引きすぎずの絶妙な対応で、神戸ゴルフ倶楽部前半戦を
存分に楽しませてくれました。後半もよろしくお願いいたします。



クラブハウスに戻る途中で写真を撮る社長。
昼食やクラブハウス見学、そして後半8ホールも楽しみですね。
残りの記事はあと1つ、公開までもう少々お待ちください。

コメント
本当に感動が蘇る素晴らしいレポートです。ありがとうございます。なんだかもう一回プレー出来た気分ですね。しかし、前回といい、今回といい、ニヤケた顔ですね、私。よっぽど嬉しかったのでしょう。しかし、締まりの無いスイングに締まりの無い顔で、まったくどうしようもないです(笑)
  • masan
  • 2012/07/31 6:24 PM
masan 様

コメントありがとうございます。
ゴルフショップオカムラ管理人です。

いや〜、本当に忘れがたいラウンドでした。
初めて回るコースの場合、1ヶ月もすればよほど特徴的なホール以外は忘れてしまうんですが、
神戸ゴルフ倶楽部さんは(大叩きしたのもありますけど)各ホールを凄く鮮明に覚えているんですよね。

管理人はコースに着いた時点で全てのねじが緩んでしまったので、人のことは全く言えません(笑)。
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